ただ、ライブ盤はよかったんですよ。『Pixies at the
BBC』というアルバムなんですが、これはタイトルからも分かるように、BBCのラジオ番組でのスタジオライブを一枚にまとめたやつなんです。ほとんど2ndまでの代表曲が収められてるんですが、どれも元の曲よりはるかにいいんですよね。音もずっと分厚くなってて、一発録りなのにより洗練されてる感じで。これは今でもよく聞くアルバムです。でも当時は、なんでこうもギャップがあるんだろうかと不思議に思ってました。ニルヴァーナとかと比べると随分思い入れがしにくいバンドだなって思ってましたね。
それが3年ぐらい前に、中古レコード屋でピクシーズのヴォーカルでフロントマンであるフランク・ブラック(チャールズ・“ブラック・フランシス”・トンプソン)の、ピクシーズとは別に組んでるバンドのアルバムを見つけて、安かったんで買ってみたんです。「いま何やってんだろう?」っていうぐらいの気持ちで。それが、2002年に出た『BLACK
LETTER DAYS』というアルバムで、このときは、“フランク・ブラック&ザ・カソリックス”というバンドでした。
田中:映画を観てて、あの曲がピクシーズの演奏の間に入ってきたから、ソロだとこんな音なのか、とは思ったよ。これ、カントリーみたいじゃん?て(注*映画でかかる曲は“Golden
Shore”。フランク・ブラックのソロアルバム『Fast Man
Raider Man』に収録)。それにしても、そんな壮大な道のりがあったんだねぇ、再結成には。青木くんはベースのキム・ディールがやってるブリーダーズは聞いたことないの?