REV.企画第一弾『おそいひと』レヴュー、お楽しみいただけたでしょうか?
実作者、裏方、学生、フリーターなどなど、さまざまな立場の者が異なる視点でひとつの映画について考えた12のレヴュー、これらの文章が、お読みになった皆さんを劇場へと導くきっかけとして、少しでも働いてくれることを願ってやみません。
「映画館で映画を観る」という行為は、公開される作品の殆どがソフト化されていく昨今ではどういう意味をもつのでしょうか。
それは映画を映画として「体験」するための最良の方法であると思っています。大きなスクリーンや音響機材といった単なる設備的な側面からだけでなく、映画を観るという行為に付随するさまざまな要素―その日の天候や自らの体調、館内の雰囲気から空調の効き具合まで―挙げればキリがないほどの細かな事象がその日その人の映画体験を豊かなものにするのではないでしょうか?
『おそいひと』はぜひ劇場で、そして大きな音で観てほしい作品です。そして僕たちがここでいろいろなことを考えたように皆さんもこの映画から何かを受け取ってさまざまに思考をめぐらせてもらいたいと思います。
では映画館で!
2008/04 浅利大生